今日はタイトルの通り海草を使った商品を紹介します。小瓶に入った「海草のタルタル」です。
タルタルとは
日本でタルタルと言えば、揚げ物につける“タルタルソース”が思い浮かびます。一方、フランスでは生肉のステーキ(所謂ユッケ)がそのイメージとして定着しています。少し歴史を紐解くと、19世紀以前は日本同様“タルタルソース”として認識されていました。そして19世紀後半になると徐々に生肉食を食べる人が増えていき次第に馬肉食や“タルタルステーキ”が現れました。初めはステーキの一種として出回っていて今のように卵黄は無く代わりに“タルタルソース”が添えられていたようです。そのことから“タルタル”という名前が付いたと言われています。現在は、ビストロの定番メニューに必ずと言っていいほど載っています。ユッケ好きには嬉しいですね。
肉だけ?色んなタルタル
さて、今日の“タルタルステーキ”は肉だけでなく魚介や野菜を使ったものも増えてきました。サーモンやマグロ、トマト、きゅうり、ビーツなどなど。こうして見ると、タルタルは、主原料(肉、魚介、野菜)を薬味やオイルとマリネしているものを一般的に指していると言えます。今回の商品はその主原料が“海草”です。

「寿司が伝わった頃からサーモンのタルタルが作られるようになったんだよ〜」なんて、昔ホームステイ先のパパが言っていたな。真相は分かりませんが!

海草のタルタル「Tartare d’algues」を観察
オーシャンAuchanというスーパーで買いました。2020年のMeilleur produit BIO(優れたオーガニック商品に贈られる勲章)に選ばれた商品なので普通のスーパーに置いてあるとは思いませんでした。


サンドウィッチの味付けやパスタやご飯、野菜に添えてもお召し上がりいただけます。


原材料について
ダルス(赤い海草で「あかはだ」に非常に似た海草)、リボンアオサ、わかめ、エクストラバージンオリーブオイル、ピクルス、ケッパー、玉ねぎ、くるみオイル、エシャロット、ニンニク
全て有機栽培で作られたものです。
食べた感想
今回は、パッケージに書いてあったようにトーストしたフランスパンに乗っけてみました。

(海草だけのプレーン)味付けは悪くないのですが、やはり海草の割合が多いので全体的に味が薄いです。
(バター)バターの中にほんのりと海草の旨みを感じます。
(カマンベールチーズ)チーズのまろやかさが来た後に海草の味がします。3つの中では1番美味しかったです。

この後、瓶の中身が半分になったところに醤油とワサビを混ぜ合わせてみました。それで、白米の上に乗せて食べたら立派なおかずになっていました。やっぱり、海草は和風がいいですね♪
会社について
今回紹介した商品は、「bord à bord」というブルターニュの会社が製造しています。最初、創設者であるヘンリーさんは、海草を使った商品の生産や事業展開などを思いつき周囲に話しましたが話を聞いたほとんどの人達は、『ヨウ素(海草に含まれる成分)の摂りすぎで頭がバカになったんじゃないか。』と思ったそうです。その後、海草が料理に使える事をまず分かってもらうために自分の養殖場から街の星付きビストロ、ベジタリアン向けレストラン、オーガニック店を自転車で行き来して周りました。こうして立ち上げられた会社は今年で創設24年になります。『どのようにして食べたらいいの?』という質問が彼の商品につながり、現在の海草食に繋がったのだと言います。
他の商品
【昆布のチップス】
軽くてサックとした食感のチップス。20g以上の昆布が使われ、タンパク質と食物繊維も豊富に含んでいます。
材料は、赤レンズ豆48%、片栗粉、ブルターニュ産乾燥昆布、塩、ひまわりレシチン
*流通段階で甲殻類、魚介、イカやタコ、大豆を含む
*青いマーカーは有機栽培で作られたものです。
【海草のマヨネーズ】
ビーガン対応の商品です。少量の材料にも関わらずリッチな味わいで普通のマヨネーズと変わりません。
材料は、リノール酸ひまわりオイル(脱臭済み)、海草15.2%(ダルス、リボンアオサ、わかめ(ブルターニュ産かポルトガル産)、大豆、水、ディジョンのマスタード(マスタードの種、お酢、水、塩)、リンゴ酢、お酢、乳剤(グアーガム、塩)*青いマーカーは有機栽培で作られたものです。
【つくだ煮・柚子胡椒入り】
もはや日本の味ですね。スープや卵料理やポーチドエッグに加えたり牡蠣やチーズ、お肉に添えるのも美味しい食べ方なんだとか。マリネにも最適な味付けとなっているようです。
材料は、昆布42%(Saccharina latissima)ブルターニュ産、ブラウンシュガー、醤油(水、大豆、塩、アルコール、麹菌)、水、リンゴ酢、柚子胡椒(赤)1.8%(ゆず、塩、赤唐辛子)、(緑)1.6%(青ゆず、塩、青唐辛子)
*青いマーカーは有機栽培で作られたものです。
Bord à Bord社のinstagramはこちらです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、海草を使ったフランスのタルタルを紹介しました。和食材だと思っていた海草も今やヨーロッパで生産されヨーロッパの食材として食べられています。そして、食日本の海草料理にインスピレーションを受けた商品が増えていく事が期待されます。
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