マルセイユ生活の本音

こんにちは。今日はマルセイユの生活について書いてみます。

というのも、以前書いた「マルセイユの治安情報」に関する記事の閲覧数がかなり多く、治安について知りたい方がたくさんいるのではないかと思ったわけです。

そこで、実際の暮らしぶりを今回まとめてみました。こちらもご旅行や出張の参考になれば幸いです。

では、内容を「良いところ・悪いところ」に分けてみました。

良いところ

地中海の食文化を堪能できる

マルセイユの好きなところは、なんと言っても文化が混ざり合っているところです。地中海沿岸諸国から来ている移民が多く、彼らの文化が色濃く根付いています。各国の人々が経営しているお店があちこちにあるので、一日で何ヶ国も放浪した気分になれます。

例えば、先週末は、アジア食材を探しに中国のお店→サフランを買いに中東系の食品店→フランスのカフェでコーヒー休憩して→イタリア人が経営するピザ屋へ行って昼食を購入してきました。食文化に興味のある私にとっては、毎日見たこともない食材やスパイスに出会えるので楽しくて仕方ないです。

人々が温かい

引っ越してきた当初、マルセイユの人々の温かさに驚きました。

*以降の文は個人的な感想で批判するつもりで書いてはいないのでご理解ください。また、不快に思わせてしまったら申し訳ありません。

驚いたのは、人々が私の話すことに耳を傾けてくれたからです。あたかも自然に、「聞こえなかったからもう一回言って!」とか「え、なんですか?」と聞いてくる人が多く嬉しかったのを覚えています。だいたい、パリで同じ状況になれば「分からない。」と言われることが普通だったので、この差にびっくりしています。

聞こうとしてくれているというだけで会話のモチベーションが上がります。マルセイユには、こんな風に接する人が比較的多いので、私もパリにいる時より街中で会う人と話すようになってきました。まさに、「温かい」と言う言葉がしっくりきます。

悪いところ

交通

車の運転が適当すぎる、バイクの走り方がひどい、クラクションがうるさい、バック走行の長さが異常…と、今思い浮かぶだけでもこれだけの問題があります。

フランスに住んでいる人の誰に聞いても「マルセイユの道路だけは運転したくない」と言います。

ということで、マルセイユ民の適当な運転項目をこちらにまとめてみました。

  • ライトを表示せずに右左折する
  • 歩行者は優先じゃない(歩行者が待っていても止まらない)
  • ちょっと渋滞したらクラクション
  • 歩道をバイクが走る
  • 出入りを塞ぐような路上駐車

信号はあっても無いようなものと思いながら歩いています。

あと、マルセイユに来てからよく目にするのが車のバック走行です。

50mくらいバックしてくる車もいます。

この前、後ろに持ち手が付いた三輪車に女の子が乗っていて、持ち手をお母さんが握っていました。

旧港の辺りを2人で散歩しているようでしたが、不意に歩くのをストップして、お母さんがスマホを見出したのです。それから、ぐんと三輪車の持ち手を引いて来た道を戻りだしました。運転手が漕げば動くことはなかったのでしょうが、まさか、さっきまで自分が漕いでいた三輪車の主導権が母にあると思ってもいませんから、あれよあれよと引きずられていってました。(三輪車に乗ったまま)

その光景は今でも忘れられなくて、「マルセイユ人にとって、バック走行は切り替えでも駐車のためでもなく、純粋に後ろに行くための機能なのだ」ということが頭に刻まれた瞬間でした。

治安
街中①(旧港・カヌビエール通り)

昼間の旧港 (Le Vieux-Port de Marseille) やカヌビエール通り (La Canebière) は、比較的、安全です。人が多く、車も行き交っているのでスリに注意しなければいけませんが、恐喝とか暴力の心配はあまりありません。物乞いや道で寝ている人もいますが、最初から目を合わさないように歩けば余計なことに巻き込まれずにすむと思います。警察も巡回していますし、なんなら大通りには警察署もあります。

旧港にある人気のアモリーノ⬇︎

街中②(ジュリアン広場)

ジュリアン広場 (Le Cours Julien) も昼間は危ない雰囲気はありません。レストランやカフェがあるので人が集っていて活気があります。広場には水場があり、夏の暑さから涼みに来る人も多く、ホームレスらしき人もよく見かけます。この場所一体は、ストリートアートが施されているので好きな人は好きだと思いますが、私は正直怖いイメージを持っているので、夜間は通ったことはありません。

おいしいアイス屋さんもあります。⬇︎

サンシャール駅

サンシャール駅(Gare de Marseille Saint-Charles, マルセイユ中央駅)はメトロからTGVや特急に乗り換える時に必ず通る主要駅です。人が多いので、スリに注意が必要です。

個人的に狙われやすいのは特急乗り場からメトロに向かうまでの道だと思っています。

メトロの乗り場までは長いエスカレーターに乗って下ります。

私はこのエスカレーターに乗る時は、荷物を前に持って、できるだけ隙を見せないようにしています。

エスカレーターを降りるとメトロのチケット売り場があるので、そこでチケットを買って、その隣の改札からメトロに乗ることができます。※ここも人が多いので、なるべく早く済ませた方がいいです。

その他
  • 大きな郵便物を届けてくれない
  • 蚊とハエが多い
  • TGVがよく遅れる
  • スーパーの品質管理が甘い
  • 空気が悪い

ざっと、現地での生活について書いてみました。悪いところの内容が多くなってしまいましたが(笑)、良いところと悪いところは正直、五分五分です。郊外に比べて、マルセイユの中心地は心配するほど危険はなく、割と快適に過ごせています。

最後に

私は、マルセイユの青々とした空と、うだるような暑さが大好きです。冬が明け、先月末から少しずつ暖かくなってきました。マルセイユを訪れるなら、五月から九月ごろがおすすめです。

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