マルセイユには、中東やアフリカの移民達がもたらした文化が広く根付いています。そのため、フランスにいながら多様な国々の食を楽しめます。
そこで今回は、チュニジアのお菓子屋さんに行ってみました。
ロクム Loukoum
緑の四角いお菓子(左上)です。味は、ピスタチオを選びました。ずっと食べてみたかったのですが、ロクムを知っている知人全員が「まずい」と言っていたので手を出せずにいました。今回挑戦してみて出た第一声は、「想像していた食感と味でおいしい。」でした。食感は、駄菓子の“もっちゃんだんご”です。コーンスターチや芋の粉などの澱粉を使って作られています。味は、普通にピスタチオ。通常、店頭ではアーモンドやヘーゼルナッツなどのナッツ類、若しくは薔薇や果実(レモン、イチゴ、ココナッツ等)によって香りづけられた物が売られています。夫曰く、薔薇の香りは好き嫌いが分かれるから苦手意識のある人が多いとのことでした。
マーガレットのジャム入りクッキー Sablé Marguerite à la confiture
写真右上は、お花のマーガレットのような形をしたクッキーです。真ん中に苺のジャムが塗られています。小麦粉、バター、砂糖、卵、ジャムで作られた素朴なお味でした。
グリビア、モンテカオ Ghribiya/ Mantecados
写真左下の丸いクッキーです。これも、小麦粉、バター(または油)、砂糖を使って作られるのですが、レモンピールやオレンジピールが香り付けとして使われます。てっぺんの赤茶色の粉末はシナモンです。ほろほろ、しっとりとしていてブールドネージュのような食感をしています。そこに、ちょっぴりフルーツの爽やかな香りが合わさった感じが特徴的です。食べやすくて好きな味でした。
チョコと胡桃のお菓子(名称不明)
写真中央下のチョコのお菓子ですが、名前が分からずお店のHPにも掲載されていないので詳しく分かりませんでした。中身は、マジパン(アーモンドのペースト)のようで甘くしっとりしています。
サムサ Samsa
最後は、写真右下の緑色のお菓子です。アルジェリアやチュニジア、北アフリカのアルジェでよく食べられているようです。外側を、ブリックという薄い生地で包んだあと(春巻きの皮のような)甘いシロップとピスタチオで覆っています。
中は、アーモンドとピスタチオのペーストをオレンジ花水で香り付けしたもので甘くしっとりしています。また、香ばしいピスタチオの味を強く感じました。
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