エピソード
2020年のクリスマスは、ジロルの実家で過ごした。朝食にて、普段はイチジクのクッキーかドライフルーツをかじっている彼が嬉しそうに巨大なお面みたいなパンをお皿に盛ってきた。どうやら、「ジバシエ」というこのパンを食べるのは帰郷の楽しみの一つなんだとか。
【今日のお菓子】ジバシエとは?
どんな食べ物?
ジバシエ(仏:Le Gibassié)は、プロヴァンスが発祥のフランス菓子。油分にオリーブオイルが使われ、アニスやオレンジピール、オレンジ花水、砂糖で味付けされます。イーストを使って作られますが、大きく膨らむ事はなく、乾燥したビスケットやサブレのようだと説明されることも珍しくありません。しばし、見た目や材料が似ていることから、「ポンプアルユイル(仏:La pompe à l’huile)」と混同されますが別物です。
プラヴァンス地方では、昔からクリスマスに「13種のデザート」を食べる習慣があり、このジバシエ(もしくはポンプアルユイル)は、そのひとつとされております。
お味は?
少し甘くてアニスの香りが強いので、爽やかな初めて食べるお味です。そして、オリーブオイルを使っているので重さを感じます。ジロルは、牛乳に浸して食べるのが美味しいオススメの食べ方だと言っておりました。
名前の由来
プロヴァンサル語で「でこぼこ、こぶ、隆起」を意味するジバ(giba)から派生して名付けられたのだとか。
でも、たまに逆のテクスチャーの物にも出会います。
こちらの写真は、アルルのお店で購入した「ポンプアルユイル」。生地に厚みはありますが、先ほどの写真とは若干異なる硬さです。
【レシピ】ジバシエを作ってみよう
材料
- イースト菌 50g
- 薄力粉 1kg
- オリーブオイル 500ml
- 砂糖 400g
- 塩 少々
- アニス 大さじ1
- オレンジ花水 40ml
- 白ワイン(常温)
作り方
- 少量の常温水でイーストを溶かす。
- ボールに薄力粉を入れたら、
真ん中にくぼみを作る。
そこにオリーブオイルと砂糖、塩、アニスを加える。 - 1とオレンジ花水を入れ混ぜ、こねる。
- 白ワインを少しずつ注ぎ入れる。
(生地をよりしなやかにするため) - 生地を4当分にする。
- 布巾をかけて、一晩寝かせる。
- 生地を形成し、切れ目を入れたら
180度のオーブンで30分焼く。
【お店】ここで食べよう
マルセイユ(Marseille)へ行くなら
Le Four des navettes
【住所】136 Rue Sainte, 13007 Marseille
【電話番号】+33 04 91 33 32 12
【お店のHP】こちらから
エクサンプロバンス(Aix-en-Provence)へ行くなら
Marc Favalessa
【住所】venue Louis Alard, 13790 Rousset
【電話番号】+33 (0)4 42 53 27 02
【お店のHP】こちらから
アルル(Arles)へ行くなら
Pâtisserie Chocolaterie Masaki YAMAMOTO
【住所】37 Rue du 4 Septembre, 13200 Arles
【電話番号】+33 04 90 96 17 22
【お店のHP】こちらから
まとめ
いかがでしたか?日本人には馴染みのない味で、好き嫌いの分かれるお味かなと思います。クリスマスに南フランスへ訪れる機会がございましたら是非一度トライしてみてください。本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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